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新規出店者をご紹介!Repubrew 編
2024.08.27
食べ物もビールも美味しい秋!「2024けやきひろば秋のビールまつり」には全国のブルワリーやインポーターなど65社が出店します。今回は静岡県沼津・三島から初参加の「Repubrew(リパブリュー)」を紹介します。
無いものを作る! ビールを通じて“新しい発見”を届ける
2017年静岡県沼津の駅前に、レストラン併設ビール醸造所「Repubrew」がオープン。当時「できたてのビールを気軽に飲める店」は、日本ではまだまだ珍しいものでした。
Repubrewのオーナーブルワー、畑 翔麻さんは東京バイオテクノロジー専門学校で醸造発酵を学び、静岡のビールメーカーで4年間醸造経験を積みました。
この合間に畑さんは、「クラフトビールの聖地」との呼び名も高い米国サンディエゴを訪問する機会がありました。そこで目にした、街にクラフトビールが溶け込んでいる姿に感銘を受けたといいます。
「明るく解放的なビアパブが街中や駅前などいたるところにあり、大勢の人々はビールタンクのすぐそばで、できたてのビールを思い思いに楽しんでいる。それまで体験していた日本のビール文化とは異次元の世界でした」(畑さん)
この光景を日本に持ち帰ろう、地元の皆に新しい体験をしてもらおうと、「Republic:共和 + Pub:パブ + Brew:醸造」の意味をかけたブリューパブ「Repubrew」を誕生させたのでした。
沼津駅徒歩1分にある「駅前ビール工場リパブリュー」
常時20種類ものさまざまなビールが用意され、ビールに合わせた食事も提供する店は、当時の日本では珍しかった「できたてのビールが飲める」こともあって、たちまちのうちに人気となりました。
その反響に応えるように、2020年には三島に2号店「スライダーハウス24TAP リパブリュー三島」をオープンさせます。こちらは、静岡一の数を誇る24種類のクラフトビールと、ミニハンバーガー「スライダー」を楽しめるアメリカンダイナー。店内はビールファンでいつも賑わっています。
「スライダーハウス24TAPリパブリュー三島」の店構えは
米国のビアパブを彷彿とさせる
環境保全・維持を目指す新工場「Natural roots studio」
沼津駅前の小さなブリューパブから始まったRepubrewの生産量は、当初1回につき400リットルという小規模なものでした。店舗やビールの人気が高まるにつれ更なるビール生産量が必要となり、畑さんは第二工場の建設を決意します。
2023年、「美味しいビールを提供しながらも地球を守るために、できる限り環境負荷を抑えた工場を作ろう!」という目標を掲げた新工場「Natural roots studio(ナチュラル・ルーツ・スタジオ)」の稼働を開始しました。
「「Natural Roots Studio」は自然の力を利用した
第二工場醸造ビールのブランド名ともなっている
ビール醸造に大量に使用する水は、地下77mから引き上げた富士箱根山系の湧き水を利用。屋根にはソーラーパネルを取り付け、太陽光から自家発電を行っています。使用済みのホップとイーストは蒸留して消毒用アルコールを作るなど、極力ゴミを出さない工夫も凝らしています。
「Natural Roots Studio」の外観
新工場の規模は2000リットルの仕込み設備と、4000リットルの発酵および熟成タンク計8基。ガラス瓶よりもリサイクルしやすい缶製品を製造すべく、缶詰用装置も導入しました。
なお、前述の400リットル仕込める沼津工場では、限定ビールや実験的なビールなど“新体験を届けるビール”を主に醸造中です。
世界で評価された味わいをビール祭りで堪能しよう
国際的なビールコンテストでも数々の受賞歴を持つRepubrew。ビール祭りで飲める銘柄をご紹介します。
■69IPA(シックスティーナインアイピーエー)
国際苦味単位「IBU」が69であることから名がついた代表作。柑橘系の香りが豊かでクリアでドライな味わい。陽気な雰囲気の街、山、海が揃う沼津&カリフォルニア気分に。アルコール度数:6.9%
■CAMPai HAZY(キャンパイヘイジー)
ココナッツの香りと木々の香り、軽いコクとなめらかな口当たりのバランスが良い1杯。静岡のアウトドア系人気ユーチューバー「伊豆のぬし釣り」とのコラボビール。アルコール度数:7.5%
■本生(ほんなま)
原材料を惜しげなく使用し“本格的”で高品質、最高にうまい“生”ビール、「本生」。フレッシュな草花のようなホップの香りが心地よく、キレがあり何杯も飲みたくなる。アルコール度数:5.0%
■JWP(ジェーダブルピー)
自然が育む軟水と米を使いスッキリした味わいの日本のビールと、多彩なホップが香る米国西海岸発のビール、2つの特徴を同時に楽しめる。フルーティな香りで爽快な飲み口。アルコール度数:5.0%
■Jam Dankness(ジャムダンクネス)
アルコール度数が低くホップの苦味がおだやかで、ずっと飲み続けたくなるビール。複雑でジューシーなホップの香り、柔らかくすっきりした味わいが日々の疲れを癒してくれる。アルコール度数4.0%
■HINOKINKAN(ヒノキンカン)
三島産のキンカンと、木曽の檜ひのきを加えて醸造。柑橘の香りとウッディな香り、爽やかな飲み口を楽しめる、「地元・三島」の魅力が詰まったビール。アルコール度数4.5%
上記6種のほか、さらに他数種類も提供予定とのこと。楽しみですね!
畑さんに、ビール祭り参加への意気込みを伺いました。
Repubrewオーナーブルワーの畑翔麻さん
「初めてのけやきビール祭り参戦で、かなり気合が入っています。会期中には極力種類をつなぎかえて、皆さんがいつでもRepubrewの新しいビールと出合えるようにがんばります。ぜひ飲みに来てくださいね!」