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新規出店者をご紹介! KOBO Brewery編
2024.08.09
日本全国からブルワリーやインポーター65店舗が出店する「2024けやきひろば秋のビール祭り」。今回は、25年以上の醸造歴を持つチェコ出身のブルワーが在籍する「KOBO Brewery(コボ・ブルワリー)」をご紹介します。
歴史ある富山の港町に登場したブルワリー
KOBO Brewery合同会社は、2017年に富山市で設立されました。2022年にはJR富山駅から路面電車で25分、車であれば20分ほどにある富山市岩瀬地内に自社工場を構えます。
築100年以上の石蔵をリノベーションした醸造所には、チェコ製をはじめ、ブルワーが厳選した醸造設備が設置されています。近隣のエリアは江戸時代初期から日本海を行き来する北前船の港町として栄えた町ですが、醸造所にもその当時を思わせるノスタルジックな雰囲気が漂っています。
チェコ出身の醸造家が醸すクラフトビール
ヘッドブルワーは、ビール大国チェコ出身のコティネック・ジリ(愛称:コチャス)さん。食の専門学校で発酵と醸造を学び、10年間チェコ国内にてブルワーとしての経験を積んだ後に、石川県のブルワリー「日本海倶楽部」に招待を受け来日します。
同所で10年ほどブルワーとして働いた後、「自分らしいオリジナリティのあるビールをつくりたい」という夢を実現させるために独立し、KOBO Breweryを立ち上げました。
“KOBO”という名前には「ビール造りに欠かせない“酵母”」と、「醸造家として匠の作業場を指す”工房”」の意味が込められています。
ヘッドブルワーのコティネック・ジリさん
世界中で飲まれるビアスタイル「ピルスナー」の故郷として知られるチェコもクラフトビールの醸造所は数多くあり、ビールの個性も豊かです。
そんな故郷のビールづくりの伝統的な手法を大切にしながら、「他のブルワリーにはない自分らしさを発揮したい。『美味しいクラフトビール=コチャスのビール』と言ってもらえるくらい、多くの方に飲んでもらえたら」と、コチャスさんは今なお日々研鑽を重ねています。
KOBO Breweryのクラフトビールの特徴
KOBO Breweryの定番。
左から「プレミアントピルスナー」、「3Aラガー」、「ダークラガー」、「ヴァイツェン」、「ペールエール」、「IPA」
チェコやドイツ産の麦芽、ホップの特徴を最大限に活かし、農作物であるそれら原料の状態に合わせて仕上げているというKOBO Breweryのビール。しっかりとした味わいながらも、何杯でも飲めてしまうような商品が勢ぞろいしています。
今回ビール祭りでの提供が決まっているのは、同社の代表作であり、チェコ産の「プレミアントホップ」を使った「プレミアントピルスナー」(アルコール度数5%)。口に含むとホップの苦味の中に香りを感じ、飲んだ後にも香りの余韻が楽しめます。
その他にも、数量限定ビールの開栓を予定しているとのこと。
「初参加のけやきひろばビール祭り、とても楽しみです。25年以上の醸造経験を活かし、こだわりを持ってつくり出したクラフトビールをお楽しみください」と、コチャスさんよりコメントが届きました。
「ビールに合うフードメニューも考え中です。今年の能登半島地震で被災した方と共に『北陸』のアピールも込めて、色々と準備しているところです。皆様のお立ち寄りをお待ちしています」