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ビール祭りへの出店者をチラ見せ!KANKIKU BREWERY編
2023.04.14
野外で思いっきりクラフトビールを楽しめる「2023けやきひろば春のビール祭り」、出店する48社の中にはリブランディングしたブルワリーも。千葉県太平洋岸そばの九十九里エリアにある酒蔵発「KANKIKU BREWERY(カンキクブルワリー)」をご紹介します。
明治から続く酒蔵併設の「KANKIKU BREWERY」
「KANKIKU BREWERY」は千葉県九十九里海岸にほど近い、山武市にある酒蔵併設のブルワリーです。醸造所敷地内の樹齢200年を超える柿の大木の根元より湧きでる水を使用しており、定番ビールの他にも米に特化したビールやスムージーエールが人気です。
1883年創業の酒蔵「寒菊銘醸」が1994年にビール造りを開始したのがその歴史の始まり。そして1997年に「九十九里オーシャンビール」ブランドを設立します。当時は地ビールブームということもあり、国内外から人気を博した後は「九十九里エリアのお土産ビール」として長く愛されてきました。
そして「地ビール」が「クラフトビール」と呼ばれ始めた2010年代、同社のビールは大きな変革を遂げることになります。
リブランディングと定番のレシピ見直し
合資会社寒菊銘醸 代表の佐瀬健一さんは、2015年に米国西海岸にてIPAスタイルのビールに出会ったそう。その苦みの効いた味わい衝撃に受け、「もっと『クラフト』の世界にコミットしたい! 海外でも認められるビールを造りたい!」と奮起。そして2019年、現在ヘッドブルワーを務める風間貴仁さんが入社したことを機に、2020年「九十九里オーシャン」のビールブランドとデザインを変更しました。
ビールブランドを変更したタイミングはコロナ禍だったため、観光客が来ず打撃を受けた近隣農家の果物を使うビールづくりに挑戦し始めます。クラウドファンディングも募った「苺ビール」のほか、「酒粕」などを用いた新スタイルビールを次々と発表。2021年には更なるイメージ一新を図るため、「寒菊銘醸のビール部門」として認知が広まっていたビール醸造部門を「KANKIKU BREWERY」と名付けてリブランディグを実行、その翌年には定番ビールのレシピ見直しも行いました。
今年に入ってから醸造施設もリニューアルし、毎月2アイテムの新作を発表し続けているKANKIKU BREWERY。「太平洋の向こうから昇る朝日のように心を明るく照らす」クラフトビールは、長年の酒造りの「技」と「造り手の個性」、そして九十九里の風土が生む味わいです。ビール祭りでは飲み比べセットも提供されます。
「定番ビール、酒粕スムージーエール、ブルワリーさんとのコラボビールなど、すべておいしいビールを目指して醸造しています、ぜひお試しください!」 (風間さん)。