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新規出店者をご紹介! 大阪市西成区・Derailleur Brew Works編

2022.05.09

風薫る5月。3年ぶりに開催される「2022けやきひろば春のビール祭り」には、日本全国のブルワリーやインポーターなど、36社が出店します。初登場のブルワリーをご紹介するこの企画、大阪のディープな街、西成(ニシナリ)から「Derailleur Brew Works(ディレイラブリューワークス)」の世界観を“チラ見せ”します。

「生き方を自分で選ぶ者(ディレイラ)」たちが造るビール

「Derailleur Brew Works」は2018年に登場した、大阪・西成地区の醸造所。

1990年代には暴動の街と称され「昭和の雰囲気が色濃く残るエリア」として西成は知られていますが、時を経て、少しずつ観光客も訪れる街へと変化しています。それでも、今も昔も変わらないのは「朝から酒を飲むのが普通」ということ。そんなディープな街「ニシナリならでは」の「自由なクラフトビール」を生み出し続けているブルワリーです。

なお、Derailleur(ディレイラ)はフランス語で「道を外すもの=生き方を自分で選ぶ者」という意味。様々なバックボーンを持つスタッフたちですが、「常識にとらわれない発想でビールをつくる」という信念はしっかり共有しています。

すべてのビールは「AREA2470」に通ず

Derailleur Brew Worksの定番ビール「西成ライオットエール」に続いてリリースされているビールたちには、つい心を惹かれるユニークな名前がつけられています。

ビール缶のひとつひとつにアートディレクションとオリジナルストーリーが印されており、その「存在感」は唯一無二。その世界観を生み出していたのは、同社代表の山﨑昌宜さんでした。

左からヘッドブルワー中村託也さん、代表の山﨑昌宣さん、ブルワー/クオリティコントロールマネージャー栁漠さん、ブルワー伊藤将広さん

Derailleur Brew Worksの缶ビールはけやきひろばビール祭りの「お土産ビールコーナー」で手に取ることができます。山﨑さんに世界観の構築について伺ってみました。

独特な“ディレイラワールド”のヒントはどこから生まれるのですか?

山﨑:ビール醸造する際、副原料の生産地、コラボレーションする相手、弊社直営店舗のスタッフを絡ませたり、もじったり、匂わせたりしてストーリーにリンクさせています。空想の世界のようでも実は現実世界としっかり繋がっている、そこを大事にしてストーリーを構築しています。

ストーリーを構築する上では、どんなポイントに気を配っていますか。

山﨑:今まで醸してきたすべてのビールのイラストとストーリーは、実はきちんとひとつの世界線でつながっているんです。つまり“ビールのオムニバス作品”のような形になっている。ストーリーの伏線をあるタイミングで回収しては、また違うビールで登場したり…。

それらの物語はすべて、“パラレルワールド『AREA2470(ニシナリ地区とその周辺)』”の中に存在しているという設定を壊さない。これをルールとしてビールごとに新しい物語を創っています。

ビール祭り来場者へのメッセージもぜひお願いします。

山﨑:ジャパングレートビアアワーズ2022金賞受賞ビールや、ここでしか飲めない限定ビールを持って初参戦します! 朝から酒を楽しむ街「ニシナリ」にこだわり、酌み交わし、笑いあえるためのビールをたくさんそろえています。

Derailleur Brew Works
https://derailleurbrewworks.com/

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