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ビール祭りへの出店社をチラ見せ!月夜野クラフトビール編
2019.08.05
「2019 けやきひろば秋のビール祭り」には、日本全国のブルワリーやインポーターなど、90社が出店します。出店する方々をチラ見せでご紹介するこの企画、今回は春のビール祭りで初出店を果たした、群馬県の「月夜野クラフトビール」をご紹介します。
「オール群馬県産」のクラフトビールを目指して
「月夜野クラフトビール」は、群馬県の北部にあるみなかみ町に1997年6月設立したブルワリーです。ブルワリーのある場所は「ホタルの里」として知られており、2005年の町村合併前までは「月夜野町」だったことから「月夜野クラフトビール」の名が付きました。
ブルワリーは、ガラス工場、グラスアート美術館、ガラス体験工房などが揃う観光施設「月夜野びーどろパーク」内の「地ビールレストラン ドブリーデン」に隣接しており、店内では醸造風景を眺めながらビールや食事を楽しむことができます。
月夜野クラフトビールの特徴は、原材料に群馬県産の麦芽と地元の銘水、チェコやドイツ産のホップを使い、ヨーロッパの醸造法を用いる点。近年は、酵母も群馬県産を使っています。将来的には、すべて県産の原材料をそろえる真の“地ビール”造りが目標です。
定番は「夕陽の月夜野ピルスナー」「ロマンの里のヴァイツェン」「水と緑のエール」(アンバーエール)「ホタルの里の黒ビール」(ミュンヘンダーク)の4種類。ガラスアートの施設だけあって、それぞれの銘柄がより映える、かわいらしい専用グラスが用意されています。
2018年5月、オーストラリア・メルボルンで開かれた世界最大規模のビール審査会「オーストラリアン・インターナショナル・ビア・アワード」で、月夜野クラフトビールの「ホタルの里の黒ビール」が銀賞、「ロマンの里のヴァイツェン」が銅賞を受賞しました。
さらに今年2月に開催された、日本地ビール協会 クラフトビア アソシエーション(CBA)主催の国内ビール審査会「ジャパン・グレートビア・アワーズ2019」では「Princess March RONA(プリンセス マーチ ロナ/エントリー時の名称『ファーストキス』)」が金賞を受賞しました。群馬県産イチゴ「やよいひめ」から採取した酵母を使用したビールで、イチゴの果肉や果汁を使うことなく、イチゴを思わせるフルーティな香りを醸しているのが大きな特徴です。
造ったのは、醸造を担当する齋藤季之さん。12年間ドイツでビール醸造に携わり、2017年12月から月夜野クラフトビールで醸造を始めました。秋のビール祭りでは、月夜野クラフトビールのブースで齋藤さんがビールを注いでくれます。
奇をてらわずスッキリとして飲み飽きないビールを造りたい
プリンセス マーチ ロナのイチゴの香りは、果実を使わずにどうやって醸したのでしょうか。
齋藤:ビールの香りそのものはホップに依るところも大きいですが、ホップ、麦芽、発酵由来という3つの香りのバランスから成り立っています。プリンセス マーチ ロナは、アロマホップをブレンドしてフルーティな香りを出し、そこに麦汁の甘い香りをつけ、発酵由来の香りを加えることで、イチゴの香りに近づける挑戦をしました。
現状の香りはイチゴがすぐ思い浮かぶかというと、私としてはまだ満足できる出来ではない。今後も仕込みごとにイチゴの香りに近づけていきたいですね。
ビール祭りで目玉となるビールがあれば教えてください。
齋藤:私たちは23年前からずっと定番4種類のみを提供していて、「スペシャルビール」が存在しません。春のビール祭りは、定番とその時造っていたビール(プリンセス マーチ ロナ)を全部出しました。おそらく、秋もそうなると思います。
今後も変わったことをしようとは考えていないのですが、方針としてはスッキリとして飲み飽きないビールを造りたいと思っています。
ビール祭りに対する意気込みを教えて下さい。
齋藤:今年、けやきひろば春のビール祭りに初めて参加したのですが、本当に大きなイベントですね。私たちはこれまでイベントに出店することがほとんどなく、あれだけ大勢の人がビールを飲みに来るのを目の当たりにして驚きました。
ビールは、飲めば楽しくなるお酒。ビール祭りにいらした皆様には、とにかく楽しく飲んでもらえれば、それで十分です。
月夜野クラフトビール
https://tsukiyono-beer.com/