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地域ごはん×地域ビールでペアリング

2022.05.10

ビールも料理も、地域の気候や地質などの環境、人々の営みがつくってきた文化によって創り上げられるもの。
「けやきひろば春のビール祭り」会場で楽しめるビールと料理、どちらも同じ土地で生まれたペアリングを4つご提案します。

秋田 ■きりたんぽ鍋×古代米アンバー:秋田あくらビール

  • きりたんぽ鍋

  • 古代米アンバー

秋田の郷土料理として筆頭に挙げられることの多い「きりたんぽ」。炊き立てのうるち米を半づきにして杉の棒ににぎりつけて焼いたもので、「きりたんぽ鍋」は(比内)地鶏、長ネギ、ゴボウ、せり、きのこなどを入れて鶏ガラスープで煮込んだ料理です。

鶏の旨味にゴボウやせりの香りが華を添え、鶏と野菜のたっぷり含んだスープを吸ったきりたんぽがほろりと口の中で崩れるのがたまりません。

「秋田あくらビール」の「古代米アンバー」は、古代米を使用したライスビール。アンバーな色味はカラメル麦芽ではなく古代米由来で、口に含むとスッキリした味わいです。きりたんぽ鍋と古代米のマッチングをお楽しみください。

栃木 ■今牧場チーズ工房 なすの×ナインテイルドフォックス2021:那須高原ビール

  • 今牧場チーズ工房 なすの

  • ナインテイルドフォックス2021

栃木県は北海道に次ぐ全国2番目の生乳生産を誇る県であり、中でも那須地域は約60%の生産を担っています。

那須塩原市にある「今牧場チーズ工房 なすの」は、300頭以上の乳牛と山羊を飼育する今牧場でつくられている牛乳のチーズで、国際的に評価の高い山羊チーズ「茶臼岳」を牛乳でつくった意欲作。口に入れるとホロホロ崩れながら爽やかな酸味を感じさせ、味わい進めると濃厚なコクがしっかり現れます。

チーズのコクに合わせたいのが、「那須高原ビール」のヴィンテージビール、「ナインテイルドフォックス2021」。麦芽をふんだんに使った長期熟成に耐えうるビールで、麦芽の甘味がとろりと舌に心地よくなじみます。ビールを口に含ませながらチーズの酸味とコクを絡ませつつ味わう時間は、豊かで贅沢なものになりそうです。

長野 ■ネギと信州味噌ソースのピッツァ×IPA(インディアペールエール):南信州ビール

  • ネギと信州味噌ソースのピッツァ

  • IPA(インディアペールエール)

「ネギと信州味噌ソースのピッツァ」の味わいを形づくっているのは「信州味噌」。大豆に米麴と塩を加えてつくる米味噌で、芳醇な香りを持ちながらも辛口でサッパリした口当たりが特徴です。同じ発酵食品のチーズが信州味噌にベストマッチ。長ネギをふんだんに使うことで、焼き上がったピザに長ネギの芳しい香りや甘味が華を添える仕上がりになっています。

「南信州ビール」の「 IPA(インディアペールエール)」は、ホップの使用量を同ブルワリーの定番に比べて4倍使うことでホップの香りと苦味を効かせたビールです。ホップの苦味とのバランスを考えてボディをふくよかに仕上げているため、ピザに使われている信州味噌ソースとのバランスも◎。ピザにホップの香りを合わせる感覚も楽しめます。

台湾 ■台湾 水餃子×台湾レモンエール:SUNMAI

  • 台湾 水餃子

  • 台湾レモンエール

「台湾 水餃子」の最大の特徴は、台湾の希少なスパイス「馬告(マーガオ)」を使っていること。レモングラスのような香りに加え、山椒のような辛味を持っており、水餃子に爽やかなアクセントを与えてくれます。

日本ではなかなかお目にかかれない馬告の香りに寄り添わせるように、「SUNMAI(サンマイ)」の「台湾レモンエール」を合わせてみてはいかがでしょう。

台湾産のレモンを使用しており、レモンと酵母が織りなす軽やかな酸味、ほどよい甘味が心地よいサワーエールです。馬告との香りの親和性はもちろん、お肉の旨味がぎゅっと詰まった水餃子をサッパリいただける相性のよさに、ついついどちらもおかわりしてしまいそうです。

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